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COLUMN


酒米の王様「山田錦」発祥の地、多可町

山田錦

日本が誇る酒造好適米生産地、兵庫県

  日本酒の原料となる酒造好適米といえば「山田錦」が真っ先に思い浮かぶ、という方が多いと思います。実はその山田錦、全国の生産量の約6割が兵庫県で生産されているのです。中でもソーイング竹内の工場がある多可町は「山田錦発祥の地」として有名で、現在も生産に取り組む農家は多く、収穫された山田錦は、この地からも全国の蔵元へと出荷されています。

酒造適合米になるまで

  そもそも、酒造好適米になるには「サイズ」「吸収率」「外硬内軟性」などの厳しい条件をクリアしなければなりません。さらに、通常のお米に比べ生産が難しいため、酒造好適米は日本のお米の生産量全体の0.05%とも言われています。なかでも、山田錦は粒が大きく光沢のある心白米(白色不透明部分のある米)であるため、雑味となる可能性のあるタンパク質が少なく、吸水性や消化性が良いのが特徴です。この特徴により「はぜ込み」と呼ばれる米の中心部に麹菌糸が繁殖していく度合いが高く、質の良い麹ができあがります。

山田錦はなぜすごい?

  とりわけ「酒米の王様」とも呼ばれる山田錦を使用した日本酒は、香り高く、コクのある味わいになると言われており、山田錦を使用した日本酒のラベルには「山田錦使用」と表示してアピールするほどのブランド力を持っています。全国に流通している山田錦の約6割を生産する兵庫県は、気候・地形・土壌などの自然条件が適しており、最高品質の山田錦を産みだすことが可能と言われています。播州織の「染め」に関しても同様に、水資源豊富な北播磨地域が最適と言われていますから、兵庫県の産業にとって自然は重要な役割を担っていると言えます。

  山田錦を使用した日本酒は数多く販売されていますので、「日本酒を飲んでみようかな?」と思ったとき、銘柄だけでなく「どのお米を使っているのだろう?」という部分にも注目することで、今までとはまた違った、特別な1杯に出会えるかもしれません。

環境に配慮し、地域社会づくりに貢献します

  当社(ソーイング竹内)では、製造から販売まで、業務に関わるすべての工程で環境に配慮した活動計画を定め、全社員で取り組んでいます。
また、クリーンエネルギーの促進、地域の清掃活動などを積極的に展開することで、2004年には(財)地球環境戦略研究機関より「エコアクション21」の事業所として認定されました。2018年には多可町中区糀屋と「災害時における事業所の施設利用に関する協定」を締結し、有事の際の避難所として認定を受けました。今後もこうした様々な活動を通じて、豊かで安全な地域社会づくりに貢献してまいります。