糀屋稲荷神社は兵庫県多可町中区糀屋にある神社で、推古天皇2年(593年)の建立と伝えられている歴史ある神社です。また、寛永十一年(1634年)、姫路城主である本田忠刻に嫁いだ千姫が社堂を建立し、自らの安産を祈願していたことから、「安産の神様」として有名な神社です。ちなみに、現在もこの千姫の懐妊を祈願した灯篭が残っており、当時の歴史を感じることができます。なお、現在の社殿は十九世紀後半頃の建立と推定されています。長い参道を進むと狛犬と大鳥居が参拝者を迎え、ひょうたん型の池がある庭園では鯉が泳ぐ姿を眺めることができます。この庭園では、春は桜やつつじ、秋は紅葉など、四季折々の風景を楽しむことができ、昭和61年には「ひょうご風景100選」に選ばれています。
前述の通り、推古天皇2年に創建されたと伝えられており、古来は稲荷山延命寺快智院と呼ばれていました。社記によると、御祭神は稲蒼魂命(ウカノミタマノミコト)、若宇賀売命(ワカウカノメノミコト)、保食命(ウケモチノミコト)とされています。境内には姫路城主である本多忠刻に嫁いだ千姫が、自身の安産を祈願するために祈願した灯篭のほか、大石良雄を補佐したものの討ち入り前に脱盟したことで知られている赤穂浪士の奥野定良の墓所があります。
多可町中区は伝統行事などによって5つの郷に別れており、糀屋稲荷神社の氏子は稲荷郷と呼ばれ、安坂、森本、曽我井、坂本、糀屋の各地区から5台の屋台が練り出します。宵宮は、各村の屋台が稲荷郷を巡行。本宮は糀屋稲荷神社への宮入りが行われ、夜になると布団屋根に施された電飾と、高欄から照らした蛍光灯で屋台を幻想的に演出し、昼間とは異なった風情を醸し出します。高欄から蛍光灯を照らす電飾は、西脇市・多可町方面独特の演出になっています。
糀屋稲荷神社に関する多可町の代表的なお祭りとして、3月の「初午祭」、8月の「八朔祭り」、10月の「秋祭り」が挙げられます。 「八朔祭り」は、中区の5か村が集まる稲荷郷で毎年行われている、多可町の夏の風物詩です。稲荷郷の有志で構成される「奉賛会」が主催しており、盆踊りや出店、花火で賑わう光景は、まさに「日本の伝統」といえます。「秋祭り」は、「土俵廻り」がメインとなっています。これは、境内中央の土俵の周りを、屋台を差し上げたまま3周する行事です。屋台を一度も落とさずに3週することにこだわりつつ奉納します。
糀屋稲荷神社は全国的に有名というわけではないですが、歴史ある美しい神社です。近くを訪れた際には、足を運んでみてはいかがでしょうか。
当社(ソーイング竹内)では、製造から販売まで、業務に関わるすべての工程で環境に配慮した活動計画を定め、全社員で取り組んでいます。
また、クリーンエネルギーの促進、地域の清掃活動などを積極的に展開することで、2004年には(財)地球環境戦略研究機関より「エコアクション21」の事業所として認定されました。2018年には多可町中区糀屋と「災害時における事業所の施設利用に関する協定」を締結し、有事の際の避難所として認定を受けました。今後もこうした様々な活動を通じて、豊かで安全な地域社会づくりに貢献してまいります。